事業再生の現場から!再生コンサルタント日記

2009年08月17日

リスケ中の新規融資?

リスケジュール中に新規融資をうけることは、相当に困難です。
既存行はもちろん、新規行でも同様に困難です。

●新規行に融資申込すると、必ず
「既存行からなぜ借りないのですか?既存行の返済状況はどんな状況ですか?」と聞かれます。
ここで、質問に対して「既存行はリスケ中です。」と言わないわけにはいきません。
基本的に、「既存行には約定どおり返済しております。」とウソをついてまで、虚偽の資料を提示して新規行から借入しようとする発想は、絶対に改めなければなりません。
ウソをつくとそのウソを繕うためにまた次のウソ、次のウソ、・・・いずれつじつまが合わなくなります。融資した後他行のリスケを知った新規行にとっては、「事実と異なる情報・資料を出して融資を引き出した!」と烈火のごとく怒り、信頼関係は完全になくなります。即刻返済を迫り、極端な場合は詐欺的行為であるとして裁判沙汰に至ります。

●既存行がリスケ中の先に、なぜ融資をしないのか?
銀行にとってリスケ中の先について、その貸出債権を「貸出条件緩和債権」として一種の不良債権として扱います。
債務者区分は、不良債権先である「要管理先」となります。
要管理先の引当金の引当率が要注意先と比べ急増することもあり、不良債権先には融資はできないのです。
昨年秋の金融庁検査マニュアル(中小企業編)の改訂で、『リスケ中であっても、金融機関の支援前提で、実現可能性が高い経営改善計画があり・・・・先の場合は、債務者区分を要注意先から要管理先に落とさないでよい。』等の指導も見られますが、筆者は、リスケ中の中小零細企業が金融機関から新規融資を受けたケースは1件も知りません。

●ただ、一部の機関では、リスケ中であっても、手形割引・売掛金担保融資等に限って、銘柄や得意先数次第で融資の可能性があるところもあるようです(もちろん審査はあります)。
(千々波)



 

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