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2008年03月31日

借金は簿価から時価へ

例えば、A社が自社ビルを担保に銀行から以前5億円借入しました。
ところが、このビルの不動産の時価が2億円に値下がりし、会社の
業績も悪化し、銀行への約定返済も滞り返済不能になってしまいました。

この時点で銀行への残債は4億5千万円。事業内容をデューデリして
みると、借金返済さえなくなれば事業の再生は可能と判断される。

A社は、自社ビルを任意で売却することを決意。買受企業を探し、
銀行に対し時価である2億円で他の企業に売却したいと交渉開始、
その後、合意を取り付けることができました。

問題は、自社ビルを仮に2億円で売却した場合、借入金の残債2億5千万円
の処理である。もちろんA社は返済不能。
ここで大切なことは、時間はかかるが、あくまで全額返済の姿勢を示すことが大事である。

すでに返済は停止されており、担保を任意売却した以上、債権者である
銀行は回収するものがない状態である。そこで銀行は、不良債権である
無担保債権をサービサーにバルクセールで売却。

A社社長は、新債権者であるサービサーと交渉し、親族のB氏に一時金を支払ってもらい
事実上の債務免除を取り付けました。

ここまでのストーリーを描いて、時間はかかりましたが、債務を時価に交渉し
資産のオフバランス化に成功した企業もあります。
(田中)

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2008年03月26日

まずは決算書を見る!

いまは資産デフレの時代で、担保価値が下落しています。

ドンブリ勘定と銀行からの追加融資で会社経営ができた時代は
終わりました。

「商売で苦労して手に入れた5,000万円も銀行から借りた5,000万円も
同じ5,000万円」という意識では、もうやっていけないのです。

相談者に「この借り入れは何の借り入れですか?」
と質問すると、多くの場合「運転資金です」というこたえが返ってきます。

実は、運転資金とは赤字補填資金なのです。

業績不振に悩む経営者は、会社が痛んでいることに気付いています。

具体的に、どこに問題があるのか理解して、対策が立てられるのです。

「売上高はどういう推移をしているのか?」

「毎月どのくらい経費がかかっているのか?」

「長期の借入金、短期の借入金はいくらあるのか?」

「毎月の返済額は、どのくらいあるのか?」

「直近の資金繰り表、月次試算表は?」

1つ1つチェックすれば、どこで無駄なお金が出て行っているかを
発見できます。ですからまずは、財務諸表をつぶさにチェックすることです。
(田中)

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2008年03月24日

借金は返せるだけの金額を支払う

金融機関への返済が厳しくなっても、自己破産は絶対にすべきではないし、
そもそもする必要はありません。

銀行などの金融機関に対する債務は長期分割払いでいけばいいのです。
極端に言えば、借金返済に50年かかろうが、100年かかろうが、いいではないか、と言うことです。

何も「返さない」と言っているわけではありません。
「月々、これしか返せないので長期返済でお願いします」と言っているのです。

こんなことを言えば、借金は未来永遠続くのではないかと思われるかもしれません。
ところが、そんなに金融機関は待ってはくれません。そうなるとサービサーに債権が譲渡されます。

今後の社長の仕事はサービサーとの交渉です。
このサービサーをうまく使えば、金融債権の処理が可能になるのです。
(田中)

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2008年03月17日

「事業計画書・経営改善計画書」ってどうやって作るの?

事業再生において、銀行から事業計画書・経営改善計画書の提示を
求められることがあります。
すなわち、再生の入口段階で銀行あてリスケジュール等の要請をする
際に、また出口付近で企業再編の各手法(会社分割、事業譲渡、
M&A等)を必要に応じて用い再生完遂を目指す際に、「銀行の理解を
得る」ために事業計画書・経営改善計画書作成が必要となることが
あります。
各専門書等には、さまざまな「難しそうな例、ケース」があるものの、
各社の個別事情にもよりますが、筆者は一般的には、中小零細企業の
場合は、「事業計画書・経営改善計画書」は月次資金繰り予定表の
延長ととらえればよいと考えます。
 
再生を果たすまでの期間(3〜5年程度)の年次キャッシュフロー
(以下「CF」)予定表にて、社長の意思・決意・具体策を伝えればよいの
です。

具体策とは
@営業CF
・・・経費圧縮、選択と集中による高付加価値分野へのシフト、等の
中味の改善による本業の収支の改善。
A投資CF
・・・遊休不動産の処分、不動産の所有から賃借へのシフト、等に
よるスリム化。
B財務CF
・・・@,Aを背景とした、まさに借入金返済計画。
等に反映します。

ご参考として、HPの「ダウンロード お役立ち資料各種」に、事業計画
書・経営改善計画書に関するいくつかの雛形を貼り付けております。
(→ http://www.jigyousaisei.com/shiryou.html )
(千々波)

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2008年03月14日

昨今の倒産件数増加について

経営者は、資金繰りに悩んでおられます。
そんな経営者に共通して言える事は、なんとか借りられると
問題を先送りすることです。
そして過剰な借入金、設備投資などが本業の収益を圧迫し
事業の存続問題が発生します。

現状を打破するため、経営者の強い意志で行動に移さなければ
なりません。業績が低迷している会社には、なんらかの理由が
あります。客観的に、自社のビジネスモデルを分析することが
再生への道筋です。

昨今、自己破産が増加しています。後ろ向きなイメージに
見られますが、制度を理解し自己破産する事のメリットが
多ければ自己破産したほうが良いケースもあります。

中小企業の経営者は、経営の危機に直面すると大概の方は
弁護士に相談される方が多いと思います。全ての弁護士では
ありませんが、弁護士の先生が自己破産をすすめるからなのです。
理由は、弁護士は法律の専門家であり、事業再生の専門家ではない
からです。法定業務である自己破産という道を選択されるのです。

自宅の問題や連帯保証人の問題等のあらゆる問題が重なって、
弁護士に相談し、最後の望みで当事務所に相談に来られる方も
いらっしゃいます。要は、可能性があるならば、事業を再生すると
いう経営者の強い意志があるかないかだと思います。
(田中)

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2008年03月08日

銀行が見るキャッシュフローとは?

キャッシュフロー計算書に出てくるような会計上のキャッシュフローと
銀行が言うところのキャッシュフローとは意味合いが異なります。

会計上のキャッシュフローは、本来のキャッシュフローであり、
銀行が査定するキャッシュフローとは、借入の返済原資 = 返済能力
という意味です。あくまでも銀行独自の査定ルールなのです。

自社のキャッシュフローを計算して、何年で借入金は返せるのか?
以下の式を参考に算出してください。

(借入金 − 運転資金)÷ (税引き後当期利益 + 減価償却費)
運転資金 = 売掛金 + 受取手形 + 在庫 − 買掛金 − 支払手形

自社の借入の返済期間は何年でしたか?
借入の返済期間は10年までは正常債権です。
(田中)

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2008年03月06日

どんな場合に、銀行は債務超過と判断するの?

「私の会社は自己資本が5億ある。」という社長の会社を
銀行の視点でみたら債務超過でした。ということがよくあります。

銀行は債務超過の会社は危険で融資どころか取引の対象にならない
とみます。

債務超過とは、負債が資産を上回った状態です。
決算書ではそうなっていない会社でも、問題は決算上の資産が
本当に価値があるのかということです。

冒頭に自己資本が5億円の会社が、実は債務超過だということを
述べましたが、資産を時価と比較したり、銀行独自の基準で
評価したら5億円以上の資産価値が目減りしていて実は5億円
どころか自己資本がマイナスだったということです。

資産をどう評価するのか?簡単に以下に解説します。
また、資産についても評価される資産、評価されない資産があります。

営業資産・・・原則、相手先別に信用力の程度を評価し、回収可能性に応じて減額します。
株式等・・・上場企業であれば決算時点での時価。
貸付金・・・貸付先の信用力によってはゼロ評価。
仮払金等その他・・・不透明なものはゼロ評価。
不動産・・・営業に使用しているものは簿価。但し、遊休地などは時価。
       工場などで赤字の場合、減損評価するケースもあり。

中小企業の中には、借入金のなかに社長からの借入がある場合、
自己資本とみなして良いことになっていますから、負債の額が変わります。

上記を参考に、実態貸借対照表を作成してみると良いでしょう。
【メルマガ第16号 事業再生における「事業価値の評価」を御参照下さい。】
(田中)

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